囲碁や経営においてよく使われる言葉です(中国の孔子の弟子荀子の言葉)。着眼大局とは、広い視野で物事を全体的にとらえ、その要点や本質を見抜くこと。そして、着手小局とは、細かいところにも目を配り、具体的に実行していくことです。
囲碁には、定石があります。昔から研究されてきた最善の指し手です。ビジネスシーンでも、定石通りと言えば定番のやり方、最善とされる方法になります。しかし、囲碁には「定石覚えて二目弱くなり」と言う川柳があります。
囲碁では、定石は、白石・黒石が最高に働いた棋理と手筋の宝庫と言われます。その棋理と手筋を学んで、囲碁に強くなるぞと努力し、その定石を覚えても囲碁が弱くなったのでは割に合いませんよね。努力を重ねて定石を記憶し覚えたのに何故弱くなったのでしょうか。
次回には、着眼大局・着手小局と定石について、さらに掘り下げてみたいと思います。そして、囲碁の実力をともどもに向上してゆきましょう。